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歯学生・研修医の皆さま

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患者さんの問診表に「頭痛」「顔面痛」の記入があった場合、あなたはそこからどのような情報を収集しますか?患者さんの口腔内に欠損が放置されている、沢山の補綴物が装着されている場合、歯科的問題が症状の原因かもしれません。それはヒトの動きの中での歯の接触(衝突)により疼痛が引き起こされることがあるのです。

 

直立二足歩行するヒトの構造はとても不安定です。揺れながらバランスをとって姿勢を維持しています。あまり知られてはいませんが、揺れの中で上下の歯が接触することで転倒しないようにバランスをとる役目をしています。「動きの中での歯の接触」によってバランスを崩すような歯(補綴物)の存在、バランスの立て直しをする部位が欠損の場合、倒れないように身体をひねって姿勢を保持します。この捻りが筋肉のこわばりや、頸の回旋を引き起こし、疼痛の原因になります。

 

この接触は、嵌合位や限界運動とは異なった部位で起きることがわかっていて、これをスウィング現象と言います。日本直立歯科医学研究会はこのスウィング現象を解明し、 そのコントロールを行い、患者さんの歯や口の健康と全身の健康を守るために活動しています。

 

第 17 回直立歯科医学研究大会@東京は、柔軟な思考を持つ若い世代の研修医&歯科大学生の皆様にこの知見をお伝えしたく、2 日目のプログラム録画配信参加を無料とさせていただきます。

他では知り得ない内容の演題となっております。是非ご参加いただき、教科書にはまだ記されていない新しい歯科医学をのぞいてみて下さい。

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医学も歯学も日進月歩で、学問は常に発展途上であることを示しています。既存のテキスト内容では理解説明できない原因不明な歯痛や破壊現象に悩み葛藤するのは臨床現場の日常です。

臨床医療は「未明な課題」を常に既存の学問に先行して突きつけられています。

 

それは齲蝕や歯周病の発症メカニズム、インプラント周囲炎に関しても同様です。

「生きているヒトはゆらゆら揺れて立っている」というコロンブスの卵的な気付きか(2008)、歯牙歯冠破壊や歯槽骨破壊は、ゆらゆら揺れる頭(上顎歯牙)と下顎(歯牙)間のスウィング干渉が主原因であることが判明し、既に14年間の歳月が経ちました。近年の歯周病学では歯周病の発症メカニズムとして、バイオフィルムが周囲の環境変化によって低病原性から高病原性へとシフトする「Microbial shift」がコトのはじまりと言われ始めたようです。一般的に、常在菌が体内に侵入するためには皮膚や粘膜バリアに傷口がある必要があります。スウィング干渉によるバリア破壊がコトのはじまりと言えるでしょう。

 

「ゆらゆら揺れて立っているヒトにおける顎口腔系歯科領域」と俯瞰視する直立歯科医学では、歯科疾患のメカニズム判明にとどまらず、身体や心のバランス不調との具体的な関係性も解明されてきました。それは「歯は頭を支えている支持組織、下顎は頭のバランスを取っている平衡運動器」という臨床的発見や、近年の「脊柱骨格のバランスを取るしくみ」の判明に依ります。頭頸部は脊柱骨格の上に載るため、この判明は歯科医学には欠かせぬ知見と成りました。(咬合問題は四体問題)

 

歯学生のなかには、医学を志していた方もいると思います。そのような学生さんには特に知ってほしい「歯学と医学の因果関係」です。是非、予防医学的歯科医療を学び、原因不明な身心症状に悩む多くの人々を平癒させて行ってください。それはまだ広くは知られてはいない「バランスよくまっすぐ立つための歯科医療」です。あなた方がこれから担う「予防医学的役割」は長い職業人を、はじめに志した「やりがいのある誇り高きもの」に導いていくことでしょう。

将来の社会的活躍を期待しております。

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この動画はこれから臨床を始める歯学部学生の皆さんに、歯の治療がからだに及ぼす影響について伝えるために企画されました。残念ながら、現時点では歯学部のカリキュラムに含まれない内容なので、国家試験の勉強とは切り離して考えてください。資格取得後に、教科書通りの対応ではうまくいかないことがあったら思い出してください。 もちろん一般臨床歯科医の先生方にもご覧いただきたい内容となっております。

日本直立歯科医学研究会は直立歯科医学研究大会やセミナーを通じて啓発活動に取り組んでおります。詳細は下記ホームページをご参照ください。

日本直立歯科医学研究会    http://douken.kenkyuukai.jp/

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